根拠のない治療の要求
病気を治すために医療機関へ行き、医師がその治療方法を判断して治療に取り掛かります。当然、その治療方法は病状により千差万別です。医師がその患者にあった治療方法を判断して、治療を開始します。治療方法は、薬による化学療法であったり手術であったりと、さまざまです。数ある治療法の中から、その患者に合った方法を医師が選択して治療を進めていきます。
モンスターペイシェントに一番多いケースは、医師や看護師の判断に対して自分の考えや判断を押し付け、非医学的で根拠のない治療の要求をすることです。理不尽な要求からさらにその要求を押し通すため、医師や看護師に対して暴言や暴力をしてしまうとんでもない患者やその家族もいます。自分が病院の患者であることをかさに着て、非常識な要求を突きつけるのです。モンスターペイシェントは、周りの患者にとっても多大な迷惑となっています。病気と治療に関してあまりにも知識がなく、病院に来たからには病院で薬をもらい、当然すぐ直るのが当たり前程度の知識だけで、医師の考えた患者のための治療方法を聞こうとさえしない患者もいるようです。そのような患者いわゆるモンスターペイシェントの行動は、周りの患者にも大きな悪影響を与えます。そして、自分自身やその周辺の患者の適正な治療をも阻害するのです
いずれにしても、病院内での目に余る暴言や暴力などは、自分自身の治療にも悪い影響を与えることを自覚してもらわなければなりません。あまりにも常識を逸脱するケースでは、これからは病院・医師・看護師側から、診察を拒否することも視野にいれた取り組みが必要なことも出てくるのではないかと思われます。