モンスターペイシェントは、威嚇行為を交えながら個々の意見を主張したり、暴力的な行為におよぶケースが頻繁に見られます。そのため、取り扱いが大変困難です。医療機関の中でも不特定多数の患者を診る機会がある看護師は、この問題視される患者の対応にも迫られるので、適切な取り扱い方法を心得ておくことが大切です。
特に重要な点は、本人と直接対峙しないことです。相手側のクレームに応じて本人が対応することで感情的になり、問題が複雑化する可能性があります。それだけではなく、威嚇された女性の恐怖心をついて過剰な要求を課してくる可能性もあるので、病院内の複数の担当外のスタッフが対応するのが得策です。また、看護師が心得ておくべき重要な点としては、相手と勤務先の外では会わないことです。モンスターペイシェントの中には、直接会って話をしたいと要求してくる場合も多々見られます。しかし、このような呼び出しに女性が応じるのには大きな危険が伴うので、場合によっては勤務先で勤務時間内に対応するなどの趣旨を説明し、当事者同士の院外での対峙は避けなければなりません。また、相手のクレーム内容を吟味して感情を収めるためにも、一定の時間をあけて話をする機会を持つのも大切です。理不尽な相手には、あせらずに対応することが求められます。
モンスターペイシェントの対応は、女性にとっては想定外のトラブルを招く可能性も高いです。そのため、医療機関で働く看護師は適切な取り扱い方を把握しておく必要があります。